夏の暑い季節になると、子どもたちは外でいっぱい遊びたくなりますね。
しかし、日本の夏は高温多湿で、熱中症のリスクが高まります。
熱中症の原因には、高温多湿な環境での活動や、水分不足による脱水が含まれるからです。
子どもの体温調節機能は成人と比較して未発達なため、特に注意が必要です。
また、熱中症の症状が出た場合は、迅速な対応をしなくてはなりません。
今回は、熱中症対策について、予防法や対処法などを紹介します。
熱中症の対策
熱中症の予防法
1.十分な水分補給
汗はかくことで体温を下げる効果があり、体温の上昇を防ぐ役割を果たします。
しかし、それと同時に体内の水分も失われるため、水分補給が必要になります。
スポーツドリンクや塩分を含む飲み物を選ぶことで、水分だけでなく塩分も補えますよ。
子どもは遊びに夢中になっていると、水分補給を忘れてしまうことがあります。
水筒を持たせて、遊びながらも水を飲む習慣を身につけさせましょう。
2.適切な服装
服装選びを適切に行うと、暑い季節でも涼しさと快適さを提供してくれます。
好みや着用シーンに合わせて選んでみてください。
メッシュ素材は、通気性が非常に高く、風が通りやすいので涼しさを保ちながら汗をかいても快適です。
通気性と吸湿性の高いリネンや、通気性が高く肌触りの良い薄手のコットン素材もおすすめです。
また、UVカット効果がある素材を選ぶと、紫外線対策にもなります。
明るい色の衣服は太陽の光を反射して涼しさを感じることができますね。
帽子やサングラス、日傘を使用することにより、日射しの直接的な影響も軽減できます。
3.涼しい場所で活動、休憩をする
子どもは遊ぶことが大好きで、休憩をとりたがらないこともしばしば。
しかし、体力を回復させるために、こまめに休憩をとりつつ遊ばせましょう。
また、涼しい場所で過ごすことで、体温の上昇を防ぐことができます。
子どもには、木陰や屋内の涼しい場所で遊ぶように勧めましょう。
早朝や夕方の涼しい時間帯に活動することも有効的です。
4.冷却グッズを利用
冷却タオルやミストスプレーなどの冷却グッズを利用することで、体温を下げることができます。
これらのアイテムは屋内外で手軽に使用できるため、必要に応じて積極的に取り入れましょう。
ハンディタイプの扇風機は、両手が使えないので野外活動にはおすすめしません。
6.事前の管理
体調が優れなかったり、持病がある場合は無理な運動や屋外活動を控えましょう。
場合によっては早めに医師に相談し、適切な対処をしてください。
子ども自身では体調の変化を見極め、周囲に伝えることが難しい場合があります。
そのため保護者による観察が重要になります。
熱中症の症状
以下のような症状がある場合は、熱中症にかかっている可能性があります。
- 顔が赤くなる
- 頭痛やめまい、立ちくらみ
- 体温の上昇
- 動悸や息切れ
- 無汗症または多汗症
- 嘔吐、腹痛、下痢
- けいれん、意識障害
熱中症の対処法
もし熱中症の疑いがある場合は、以下の対応が重要です。
1.涼しい場所に移動する
直射日光下での活動を中止して、屋内や木陰などの涼しい場所に避難し、体温を下げましょう。
2.水分補給を行う
意識がはっきりしている熱中症の初期段階では、水分補給が重要です。
水やスポーツドリンクをこまめに少量ずつ飲んでください。
アルコールやカフェインを含む飲み物は避けましょう。
3.服装を調整し冷却
無理な体力活動を避けるために、涼しい服に着替えるか、着衣をゆるめたり脱ぐようにしましょう。
冷たいタオルや氷嚢を使って首や脇の下、太ももの付け根などの血管の近くを冷やすと体温を下げることができます。
症状が改善しない場合や重度の場合は、すぐに救急隊に連絡しましょう。