せっかくの長期休み。自然いっぱいの山や森で、子供たちを遊ばせてあげたい。
と思っている親御さんは多いのではないでしょうか。しかし、実際に遠出して自然の中で子供たちと遊ぶとなると、準備が大変です。家族で一緒に行きたいけど、仕事等で忙しくてなかなか時間を作れないという声も多く聞きます。
けれども育ち盛りの子供たちはあっという間に大きくなります。今しかできない貴重な体験をさせてあげたいと思うのが親心です。
サマーキャンプは親元を離れた子供たちが心から楽しめて、非日常体験を通して成長が実感できる場所として近年人気が高まっています。初めて出会う仲間とともに、日常の暮らしでは体験できない大自然の中で過ごす時間は、驚きと発見の連続で新しい学びの機会となり、きっと素晴らしい思い出につながります。
今回は、子供たちが大自然と触れ合い成長できるサマーキャンプのメリットやリスクについてご説明します。
サマーキャンプとは
サマーキャンプは、夏休みなど長期の休み期間を利用して、子供たちが親元を離れて自然の中で数日間過ごす、宿泊を伴う体験旅行のことです。主に、春・夏・冬の長期休みの間に実施しており、名称も季節に応じて変わります。子供たちが親元を離れて参加するプログラムのほか、親子で参加できるプログラムもあります。
トムソーヤクラブのサマーキャンプについて
“次世代を担う子どもたちの成長を応援しよう!”という思いから、トムソーヤクラブでは自然体験旅行を企画運営しております。子供キャンプの活動ではグループ行動(小集団行動)を基本としています。6~10名でひとつのグループをつくり、トムソーヤクラブリーダー1名が受け持ち対応にあたります。グループリーダーの役割は参加者の健康管理、生活面のアドバイスやグループ活動の支援です。この他に、キャンプの進行や準備を行うプログラムリーダーと現地責任者(村長)が活動のサポートします。現地責任者は全体を統括し、天候判断や応急処置を行います。緊急の場合は地元自治体、警察、消防、病院と連携して対応にあたります。参加される子供たちが安全で安心して楽しめる体験をサポートしております。
※グループ分け、部屋割りは、トムソーヤクラブにお任せいただきます。
サマーキャンプの目的
自然の中で過ごすサマーキャンプは、子供たちの好奇心や探求心、生きる力を育み、子供たちの五感を最大限に刺激します。都市部に暮らしている場合、普段接することが無い生物や、植物などに触れ、学ぶことができます。
参加者である小・中学生が、自然の中で生活体験をすることだけが目的ではなく、それらの体験を通して、自分を取り巻く世界とのさまざまな関わりについて“気づき” “理解”してもらうことがねらいです。「自然」や「他者」とつながり、「自分自身」をかえりみたとき、新しい気づきが学びが生まれ、関わり方を変えるきっかけになることを期待しています。
サマーキャンプのメリット
コミュニケーション能力が飛躍的に高まる
サマーキャンプでは、初対面の子供たちでグループ活動を行います。そこには同級生もいれば、年上も年下の子どもたちもいます。様々な年代の子供たちやリーダー、地元の方々と接する中で、コミュニケーションの機会が増え、協調性やおもいやりの心を育むことが出来ます。
自立心を養う
親元を離れて生活しますので、普段であれば家族がやってくれている生活に関わることも、自分でしなければなりません。キャンプを通じて、生活や活動における身の回りのことを自分でできるようになることはねらいの一つでもあります。できることが一つでも増えることで、自信がうまれ、成長にもつながります。
好奇心を育む
明かりのない暗い森、朝の鳥たちのさえずり、木々や虫たち、自然の中に身を置き、書籍や画面を通して見聞きしていたホンモノに出会うことで、好奇心は刺激され、興味関心が広がります。
サマーキャンプのリスク
参加されるお子様の安全で安心して楽しめる活動をサポートし、事故のないよう細心の注意を払っていますが、万一の際に備えて、現地責任者(村長)とグループのリーダーらで緊急時の対応方法を共有しています。
地震などの天災が発生した際は、緊急対応マニュアルに沿ってプログラムを中断・中止し、参加者の安全を最優先して対応にあたります。ご家族との連絡は災害伝言板等を利用いたします。
また、お子様のキャンプ中のケガや体調不良は、状態を現地責任者が判断し、病院や診療所での診療・治療を行います。その際は必ず、保護者の方(緊急連絡先宛)に電話連絡し、経過を報告いたします。また、医師の判断により活動継続できない場合は現地までお迎えをお願いすることがあります。
サマーキャンプを楽しむための安全対策
サマーキャンプでは、暑さや熱中症などのリスク対策は欠かせません。運営側として、参加者が安全で安心して活動できる環境を整えています。
熱中症・暑さ対策の徹底
無理のない活動時間:
こまめな水分補給:定期的な給水タイムを設け、水分補給を促します。
服装の工夫:キャンプ中はスタッフが子供たち一人ひとりの様子を見ながら、服装の調整を声かけ・指導いたします。保護者の皆さまには、吸汗速乾性のある衣類、通気性の良い帽子、気温差に対応できる羽織りものや着替えなどをご用意いただきますようお願いいたします。
熱中症を予防するにはどうしたらよいの?
- 無理をせず徐々に身体を暑さに慣らしましょう
- 室内でも温度を測りましょう
- 体調の悪いときは特に注意しましょう
虫対策
キャンプでは蚊やアブ、ブヨなどの虫が発生しやすいため、防虫対策の準備をお願いします。長袖への着替えや、虫よけスプレーなどの声かけ・指導します。
衛生管理
食事づくりをはじめ、手洗いを徹底し、衛生的な生活習慣を身につける機会としています。寝る前の歯みがきも欠かさないように。
体調管理
活動に支障がないよう、食欲や朝晩の健康チェック、薬などの確認を徹底し、子供一人ひとりの体調を把握しています。体調に問題がある場合は、休息させたり、病院対応にあたります。
まとめ
サマーキャンプのメリットやリスクについてご説明いたしました。サマーキャンプを経験した子供たちの変化に、私たちも驚くことがあります。学校の宿泊研修前のお泊り体験としての参加もおすすめです。