トムソーヤクラブ・リーダーのご紹介 vol.9

トムソーヤクラブ・リーダーのご紹介 vol.9
キャンプネーム:ここ(写真中央)

ひっしー(以下H):こんにちは。リーダーインタビューの第3弾、今日のゲストは「ここ」です。よろしくお願いします。
ここ(以下K):よろしくお願いします。パチパチパチパチ

H:まずは自己紹介、あなたがどんな人なのかを教えてください。
K:みんなから「ここ」と呼ばれています。大学2年生になりました。今は疫学(Epidemiology)を中心に勉強しています。
H:疫学って?
K:疫学は、例えば、健康寿命の地域性を調査して、そこから得られたエビデンスを政策や福祉に活かしたりする学問です。(今は、コロナ禍なのでホットな学問かもしれません。)それ以外にも公衆衛生とかヘルスコミュニケーションとかを研究室に入って勉強中です。もう一つは、
H:え!?研究室2つ入ってるの?なかなかないよ。
K:そうなんです。もう一つはパターンランゲージを軸とする研究会です。高齢になっても、認知症でもいきいきと最期まで自分らしく暮らせる社会を作るために、今は施設のケアマネジャーさんや技能実習生へパターンを使った研修を行っています。今年は、論文にまとめて発表することが目標です。
H:すごいな。2年生で研究論文とか取り組んでるなんて。将来はその方向に?
K:将来は、いろいろ考えて、福祉とか医療系に興味があるんです。医療系学部ではないので、資格はとれないし、行政に勤めるとか、でも子どももすごく好きで、教職もとっているんです。ちょっといま、進路さまよい中です。いろんな選択肢を残しつつ、幅広く勉強中ですね。
H:迷うっていい事だと思う。専門性も複数あると視野も広がるからいいよ。これからは多角的な視点を求められるからね。迷いながらも、興味のあるところに積極的に関わっているのは大切だよ。
K:みんなに、手を出しすぎって言われるんです。笑
H:興味のままに突っ走るのは ここ らしいね。夏の時のように、突っ走って転ばないように、気をつけて。

H:今までに習い事とかは?
K:小さいころからピアノをやってます。中学はピアノ漬けで、大学もその道を目指していました。でも、高校直前に手をケガをしたこともあり、紆余曲折して今に至ります。
H:ケガ!キャンプだけじゃなかったのね。
K:はい。私、実はケガが多いんです。ピアノは、ずっとコンクールとか競う形、点数を稼ぐ演奏をしてたんですけど、小学校で弾ひかせてもらう機会があってから、聴いてもらう演奏は違う!って、気づいてからは、いろんなところに押しかけて弾かせてもらってました。
H:へぇ~。積極的っ!最近は、学校やトムソーヤクラブ以外にどんな活動を?
K:高齢者施設でアルバイトしてます。あ、きっかけは、その施設でピアノを演奏したからです。あとは大学生中心で運営しているNPO法人の活動に加わって、入院している子どもたちに勉強を教えるボランティアをやってます。幼稚園から高校生まで、お話し相手になったり、受験勉強のお手伝いをしてます。最近は全部オンラインになったので、立ち入れない病棟とかの子どもたちともつながれてます。
H:ほんとに活動の幅が広いねぇ。

H:トムソーヤクラブに入ろうと思ったきっかけは?
K:高校の頃、大学に入ったら、子どもたちと関わることをやってみたいって思ってました。塾とか学童とかネットで見てて、そこにトムソーヤクラブもありました。
H:え?塾とか学童の方が、日常的に子どもと関われるのにどうしてトムソーヤクラブ・リーダー?
K:他の活動と両立が難しいかなって。あと、子どもと旅行!キャンプ楽しそう!って単純に思ったから。
H:なるほど。あなたのように、いろんな活動に関わっている人には、両立しやすいかもね。

H:それで、トムソーヤクラブの印象っていうのかな、リーダー説明会に参加した時はどうでした?
K:私、大遅刻してしまったんです。日本橋から道に迷い、会場にたどり着けず。結局、タクシーを使うという。ブラボーとゆりやんがビルの下まで迎えにきてくれてすごく安心しました。そこからキャンプでもずっと二人には頼りきりでした。
説明会では二人に加えて、ドラミ、おみそがいて、初対面でも気さくに話しかけてくれて、親しみやすかったです。印象に残っているのは、その先輩リーダーたちのトムとの関わり方について聞けたことです。教職の仕事に役立っているという意見と、教員は目指してないけど、この経験はきっと社会で役立つっていう意見を聞けて、その時、私は教員を考えていなかったけど、とびこんでみようって思えました。
H:たしかに、いろんなスタンスのリーダーがいるから、安心かも。

H:キャンプの思い出、印象に残っている事は?
K:出発前、私、すごく緊張してて。一番困ったのは、現地に向かう路線バスの中です。一緒に乗った参加者の子が全くしゃべってくれなくて、30分くらい。
H:30分!
K:一緒にいたビックとポウといろいろ話しかけてみたけど、ほとんど反応が返ってこなかったので心配になって。その子もただ緊張してたのかな、キャンプ場に着いたら、元気になって別人みたいにいっぱいおしゃべりしてくれて。安心しました。
H:あるね。そういうこと。本人も緊張してたり、不安だったり。リーダーの緊張が伝わることも。
K:そうですね。参加者と一緒に話したり遊んだりできて、とてもいい時間を過ごすことができました。あとは、コロナでいつものキャンプとは違うってわかっていますけど、たくさんのリーダーが参加していた昨年のキャンプで、他のリーダーの動き、姿を見ることができて、すごく学べました。なにより、夜のミーティングがよかったです。みんなはそういう視点でみてるんだなとか、あの声かけにはそんな意味があったんだ、とか。その日のうちに、自分の発見をシェアできる場って大切ですね。
H:時間が経つと忘れちゃうからね。今日のことは今日のうちに。睡眠時間を確保するために、長くならないようにしたいけど。

H:今年の夏は、どうしたい?
K:キャンプのリーダーって一人ひとり得意なこと、スキルっていうのが違いますよね。私にも貢献できる領域をみつけて、みんなの役に立ちたいです。
あとは、最初のあの緊張、ドキドキしていた記憶が新しいので、新しく加わってくれるリーダーさんの気持ちはわかると思います。新リーダーさんに寄り添って、たくさんお話したいですね。もちろん、子どもたちとも。
H:そこは、2年目リーダーにしかできない役目だね。頼みますよ。

H:リーダーに参加して、気づいたこと、考えたことや学んだことは?
K:トムソーヤクラブのキャンプって、みんな初対面で、そのあとの人間関係は長く続くわけじゃない。ちょっと特殊な関係ですよね。でも、もう会わないんだから、ということではなく、その時間をどうしたら充実したものにできるか、一人ひとりの子どもにあったプランをリーダーみんなが一生懸命考えてます。
私が関わっている病院の子どもたちへの支援も少し似ているところがあって、入院期間は2週間くらいの子が結構多いんです。入院って辛くて苦しいイメージだけど、その時間をいかに楽しく過ごせるか、トムソーヤクラブ・リーダーの活動に取り組む姿勢はいいお手本です。
H:つながってるね。
K:そうです。どちらも一緒に過ごす時間はわずかだけど、だからこそ、大切な思い出にしてもらいたいって。
H:どちらも、非日常だもんね。一瞬の出来事だけど、その分、一生残りやすい。
K:キャンプで一生の思い出ができるのはステキですね。そのお手伝いをしているって考えるとやりがいがあります。

H:これから参加しようと思っているリーダー希望者へのメッセージをお願いします。
K:子どもたちにとっての濃い時間は、私にとっても一生忘れないだろう濃い時間になりました。ぎゅっと詰まったあの時間で学べたことは、今の活動や普段の生活に活きてます。将来とか考えずに始めててみましたけど、お互いのことを認め合って、一人ひとりの挑戦を応援くれる仲間がいます。
H:今度は、あなたも応援する側だね。
K:はい、がんばります!

ーありがとうございました。
聴き手:ひっしー(事務局)
2021年5月25日

 

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