「白州・尾白川(おじらがわ)たんけん」

「白州・尾白川(おじらがわ)たんけん」

<トムソーヤクラブ通信vol.102,2011/10/20,ふれあいランドより転載>

トムソーヤクラブ村・白州があるキャンプ場の住所は山梨県北杜市白州町白須です。キャンプ場の脇を流れる川の名前は尾白川です。白という字がたくさん出てきます。なぜでしょうか?今年も、200人近い小学生中学生にこんな謎かけをしながら透きとおった水の流れる尾白川で身体を冷やしつつ、夏をすごした。
ぜんぜんわかんない・・・と関心が薄れていく小学生らに、川の砂の色はなに色だった?あそこにあるでっかい岩はなに色、白くない?と、しつこく問いかけをくりかえす。

白州では、数年前にライフベストを購入して以来、堰堤下のプール状の場所で泳いだり飛び込みをしたりする川遊びが恒例となっている。実は、この堰堤から上流の数百メートルは、一昨年以降どんな様子に変化しているか確認していない未知の流域だった。今年は「ねぇ、この先はどうなっているのか”たんけん”してみたい」という参加者の言葉に促され、参加者&リーダーのみんなで川をさかのぼる探検にでかけた。

探検した先は「ヒミツの秘密基地」と名付けられるほど、ステキな場所だった。すげー何だここ! おっーいいじゃん あっ足跡がある! 何だろう? サルじゃん こんな場所があるんだねー 来て良かったねー とそれぞれの想いが溢れる。
川底の砂に手を潜らせていくと冷たい水の層に出会うことに驚き、流れに身をまかせてぷかぷかと浮かびながら夏の雲を仰ぎ、金色に光る砂粒を見つけて”これキンだよ”とせっせと採集してみる。

この日のスタッフミーティングでは、子どもが「探検してみたい」と言った時に、スタッフの誰もが否定せずに一緒に出掛けたことでステキな場所を発見できた。好奇心は発見の源ということ、その芽を摘まないことが大切ということを改めて学んだ、という気づきが紹介された。参加者である小学生中学生にとっても、教員を志す大学生スタッフにとっても良き”たんけん”となった。

(謎かけの答え)
白州一帯の山々は花崗岩という白っぽい岩で出来ています。「白州」という地名は、雨風によってこの花崗岩の山肌が削られ、砂となり、川に運ばれて形作られた「白砂の扇状地」に由来します。さて、花崗岩は石英、長石、黒雲母という三つの成分でできています。このうち、石英とは水晶のことです。この石英(水晶)の大地をくぐり抜けた水は磨かれておいしい水となります。白州には、白砂つまり水晶で磨かれたおいしい水をいかした工場がたくさんあります。ウイスキー工場、アイスクリーム工場、日本酒の造り酒屋、ジュース工場、おいしい水の工場などです。

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