「新潟県北魚沼郡守門村」

「新潟県北魚沼郡守門村」

<トムソーヤクラブ通信Vol.103,2012/01/23,ふれあいランドより転載>

■村の名前は”すもんむら”と読む。
この忘れがたい名前は2004年11月、周辺町村と合併して魚沼市に変わったことで消えてしまったが、名峰守門岳(すもんだけ/1,537㍍)にその名を留める。指折りの豪雪地帯であり、故にうまい米と酒の産地であり、いつも温かなもてなしをいただいて20年通い続けている。
今年2012年は、初春スキー(1/5~8、3泊4日)に参加してくれた20人余の小学生・中学生と一緒に「須原スキー場」での初滑りでスタートすることができた。参加してくれたあなた、ありがとう!

■初めて訪れた年は雪がたっぷりあって「すごい雪ですね」と目を丸くする私たちに「なんのなんの、私が小学校に通っていたころは玄関を出て、雪の山を登ってから表通りに出たもんだ」、「通学路は積もった雪で電線と同じ高さになっていて、うっかり触れて感電しないように気をつけて通ったもんだ」と、役場のおじさま方の話。その時は眉に唾して聴いていたのだが、後の滞在時、しんしんと雪は降りつづき、夜が明ける度に表情を変えていく町の様子を目の当たりにして「この調子で降りつづいたら、ホントにそうなりそうだな」と思いを改めた。

■すっかり雪におおわれた景色を、暖かな室内から眺めながら「雪国」に出てくる鳥追い、「ほんやら洞のべんさん」に出てくる鳥追いと同じ行事はここにもあるんだろうなと考える。さて、魚沼市須原の見どころをいくつか紹介。
JR越後須原駅からまっすぐ歩いて2分、国の重要文化財「目黒家住宅」は、大庄屋の豪農住宅(1797年建築)。雪の季節の夜の風景がおすすめ。この目黒家住宅の裏手は、毎年お世話になっている須原スキー場。つまり駅からスキー場までは歩5分。近い!しかし、駅に列車が止まるのは1日10回(5往復)しかありません。おいしい地酒は玉風味。たくさん積もった雪を保存しておいて酒の貯蔵に利用する「ゆきくら」は、豪雪地帯ならではのもの。
さあ、次回のスキープログラムで、ぜひ一緒に魚沼市須原を訪ねてみましょう!

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