昆虫と出あう夏

昆虫と出あう夏

<トムソーヤクラブ通信 Vol.78、2005/09/15、ふれあいランドより転載>写真は2006年8月白州にて、撮影者:コロ

7月27日:トムソーヤクラブ村・南牧(群馬県)
台風一過の晴天に恵まれたこの日の晩は、皆で地面にねころんで星空を観察。満天の星に「うわーっ」「すごいー」と歓声があがる。そして1分後、天頂を横切る流れ星を全員で目撃。「初めて見たー」「さいごは赤く光って消えたね」「おれも見たー」と感動の声。
観察を終えて、バンガローへの帰途、トイレの網戸に張り付いたミヤマクワガタが一匹。参加者就寝後、リーダーミィーティング中の部屋の網戸に張り付いたミヤマクワガタが一匹。ミーティング室入口ドア下をのそのそ歩くミヤマクワガタがまた一匹。計三匹のオスを採集。昆虫ゼリーを用いた虫寄せよりも灯火を用いた方法が効果的なのだろうか?

7月29日:トムソーヤクラブ村・白州(山梨県)
この時期の白州は、複数の団体の子どもキャンプで大賑わい。早朝から採集網を手にした幼児や児童がカブトムシ採集ポイント(クヌギの樹液、灯火の下、バナナの虫寄せを仕掛けた場所など)を巡り歩く。トムソーヤクラブの参加者も数匹のカブトムシとコクワガタを採集したが、ここでも灯火に寄ってきたところを採集する事例ばかり。
翌日に実施した水生昆虫観察では、尾白川でヤゴやカワゲラ、カゲロウ、ヘビトンボなどの幼虫を採集して観察。こちらのほうが姿かたちが変化に富んでいて興味深いと思うのだが、参加者の反応はいまひとつ。

8月7日:トムソーヤクラブ村・とい温泉(静岡県)
旅館近くの安楽寺の境内には、ハスが見事な花を咲かせ、薄桃色の花をぬうように飛翔するシオカラトンボの青が映える。樹齢千年といわれるクスノキからはクマゼミの「シャワシャワシャワ」という声がふりそそぐ。4日間をすごしたとい温泉での目覚ましは、午前 5時から鳴き始める何百何千というこのクマゼミの声だった。

青森県十和田湖ではオオミズアオやトワダカワゲラ、8月下旬の白州ではオニヤンマやアキアカネ、今年も多くの昆虫と出会う、うれしい夏をすごすことができた。

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