「星と語ろう 宇宙と出会おう!」

「星と語ろう 宇宙と出会おう!」

<トムソーヤクラブ通信vol.75、2004/12/01、ふれあいランドより転載>

私たちが住む地球は、宇宙にぽっかり浮かぶひとつの星。地球には空気がありますが、地球のまわりを囲んでいる空気の層=大気を飛び出すと空気のない世界、真空の宇宙が広がっています。さて、問題です。
①真空の宇宙ではローソクの炎はどうなる? ➣よく燃える または 消える
②風船はどうなる? ➣ふくらんで大きくなる または そのまま
③マシュマロはどうなる? ➣小さくなる または 大きくなる

また、宇宙では太陽の光があたるところは100℃を超える高温に、逆に太陽のあたらない日陰ではマイナス150℃の極低温になります。マイナス195℃の液体窒素を用意したので、宇宙の極低温はどんな様子か実験してみましょう
④液体窒素の中に風船をいれるとどうなる? ➣小さくなる または 大きくなる
⑤バラの花を入れるとどうなる? ➣元気になる または 凍ってさわるとこなごなになる

これは、2004年10月16日~17日の2日間、福岡県星野村「星のふるさと公園」で実施した「スターライトミーティング2004秋」の活動のひとコマ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の講師や天文台の講師、そしてトムソーヤクラブリーダーと共に、元気に2日間をすごした小中学生は24人。それぞれの気づきや感想をちょっぴり紹介しよう
・真空の実験でマシュマロを空気のないところに入れて、だんだんふくらんだのがおもしろかった
・宇宙でコーラを飲んだら炭酸がぬける
・バラを液体窒素に入れるとこなごなになる。すごい!
・宇宙では浮くことができる
・地球よりも大きい星がたくさんあることを知った
・数えきれないほどの数の星がある
・天の川を見た 流れ星を見た
・目でみた夜空と望遠鏡で見た夜空は星の数がぜんぜんちがう(望遠鏡はたくさん見える)
・人間が一番遠くに行った星が月ということがおどろいた。あとの星はそんなに遠いんだなと思った
・宇宙でマシュマロを食べると、大きくなるのでお得!

福岡県では来年(2005年)10月「第56回国際宇宙会議福岡大会」を開催。この会議をきっかけに、九州各地の小学生・中学生に宇宙や天文への興味や関心を深めてもらうことをねらいとして「スターライトミーティング~星と語ろう・宇宙と出会おう~」の実施を計画中。次回は2005年3月の春休み、その後夏休みにも実施を予定。会場となる星野村では「星の温泉館きらら」での温泉体験「茶の文化館」で星野玉露”しずく茶”を味わう体験なども予定している。来年、星野村でお会いしましょう!

【以下、問題の答え】 ①消える:宇宙には空気がない②ふくらむ:空気がない宇宙には気圧がない③大きくなる:マシュマロに含まれる気泡の中の空気が②と同じ理由でふくらむ④小さくなる:空気には21%の酸素があり、酸素の沸点はー183℃なので、この酸素が液体になって体積が減る。なお風船の中には液体酸素ができる⑤凍ってこなごなになる:植物の細胞の中は90%が水。この水が凍り、硬くもろくなる

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